平成5(1993)年に竣工した釧路市の施設。
建物は明治41年に建造(昭和40(1965)年に取り壊し)された旧釧路新聞社社屋の一部を忠実に復元したもので、当時東北海道唯一のレンガ造りの洋風建築物として建てられたものである。
また、釧路港関連施設「港湾休憩所」として位置づけられている。
旧釧路新聞 社屋は昭和41年に取り壊されたが、その時残された図面を基に㈱釧路新聞社及び㈶釧新教育芸術振興基金からの寄付をえて復元された(※)。
釧路市においては、米町ふるさと館(旧田村邸)が再生保存されているが、原寸による歴史的建造物の復元は初めての試みであり、その文化的意義は大きい。
1階展示コーナーには港湾を中心に栄える釧路市の足跡をしのばせる港湾計画図や明治末期の市外図などが展示されている。
2階展示コーナーには釧路ゆかりの歌人石川啄木の資料が展示されて市民や観光客に文化と教養の場を目的とするため建築された。
(※)旧釧路新聞社復元に力を注がれた人物
丹葉節郎(1919-1994)
アイヌ文化の保存普及、釧路ユネスコ協会会長として釧路市の文化活動に尽力。啄木の顕彰運動などに多大な功績を遺す。昭和47(1972)年には啄木記念像の建設にも尽力。
片山睦三(1925-1996)
釧路新聞社元会長。昭和21(1946)年11月、現釧路新聞の前身である東北海道新聞を創刊。昭和47(1972)年に財団法人釧新教育芸術振興基金を創設、初代理事長。
(出典)港文館ものがたり(平成9(1997)年12月釧路市港湾部発行)
<<港文館の各階の概略図>>
2階
石川啄木の資料館:旧編集室、旧応接室
1階
喫茶コーナー(Kobun Cafe):旧事務室
港湾関連資料の展示:旧工場
談話コーナー:旧宿直室
北畠立朴氏の釧路新聞社の見取り図を元に概略作成。
再現された部分は一部であった。
入舟緑地及び建物の配置図
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Tel:(0154)42-5584
E-mail kushiro-kobunkan@mbr.nifty.com
営業時間:10時~17時(5月~10月は18時)
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画像:啄木と港文館
作者:Khana
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